きのこのもり

私がきのこを見に行くとしたらまずここ、という公園の森があります。
昨年の台風で木が何本も倒れてしまって、ずっと立入禁止のままでがっかりしていたのですが、倒木のかたずけが済んだようで、気づいたら最近また入れるようになっていました。

喜び勇んで森のなかをゆっくり見てまわったのですが、ぜんぜんきのこが生えていません。
以前はいろんなきのこが生えている森でした。
まるっとしたものやひょろっとしたもの、茶色だったり、白、黒いもの、みどり色など、ほんとうにいろんな種類のきのこが生えていて、多くの写真を撮ったものです。

思い起こすと、何年か前から、だんだんにきのこが少なくなっていました。
行ってきのこを探しても以前ほど生えていなくてがっかりすることが続いていたけれど、そのたびに『時期が悪かったかな?』と思いこんでいました。

森の中に遊歩道と森を区切る木の杭がずらっと打ってあって、その杭が古くなって崩れかけた根元に多くのきのこが生えていたのですが、新しい綺麗な杭に替わったら杭のまわりにきのこを見かけなくなりました。
なんとなく昔の森のほうがじめっとしていて、朽ちかけた枯れ葉や枝が多かったような気もします。

たぶん、なにかがきのこにとって優しくない環境になってしまったのでしょう。

今日、森で地面から生えてるきのこでひとつだけ見つけたツチグリ。